再会 ページ19
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(…あれ、さっきより体が軽い)
ゆっくりと目を開けると、見慣れない天井と右手に繋がる点滴で病院だと言うことに気づいた。
『…あ、起きたんだ。体調どう？』
そう声を掛ける人に目線をやれば(起きなきゃよかった)と思った。
ベット横の椅子に足を組んで座るその人は、安っぽいパイプ椅子をもエモくしてしまうらしい。
辛気臭い病院には似合わない人。
(目黒蓮、、)
「…助けていただいてありがとうございます。」
『どういたしまして』
「もう、大丈夫ですので、、、」
助けてもらった手前はっきり言うわけにはいかないから、暗に帰れと伝えれば面白そうに笑う。
『会うのは二回目ですね』
「…気の所為では？」
『俺、いいなって思った人は忘れないんで』
自信満々な笑みを直視することができず右手に刺さる点滴針を見つめる。
(早く終わればいいのに…)
ポタポタとゆっくり落ちる点滴ボトルがもどかしい。
『あの、連絡先…「無理です。」はやっ。』
言い終わる前に言葉を遮れば、またおかしそうに笑う男。
何がそんなに面白いんだと思うけど、クスクスと笑う声を聞くのは思いの外悪くない。
思わずつられてくすっと笑えば、今度は驚いたような顔を見せた。
「なんですか？」
『笑った…』
「…まぁ、人なんで…」
『笑った顔、すげぇかわいい。』
「…。」
なんでだろう。
こんなイケメンに可愛いなんて言われれば嬉しいはずなのに…
頭に浮かぶあの人のそれと比べてしまう。
あの少し舌足らずみたいな言い方。何度も言ってくれた言葉。そして、あの子にも何度も送られた言葉。
「…私、かわいいって言葉が一番キライです。」
静かに落ちた雫を見られたくなくて彼に背を向けた。
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のん(プロフ) - とても面白い小説ではまってしまいました。主人公の気持ちがとても切なく、共感できる素敵な主人公だなと思います。どんな結果でも幸せになってほしい！これからも応援してます。 (3月15日 16時) (
レス) id: d13a90d6ad (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。思いあってるのにすれ違ってる2人も、彼女のことを考えてくれる目黒くんも、立場を考えると切なくなります。深澤担ですが主人公がしっかりとしてるのに、段階を踏んで目黒くんの優しさに触れていく過程が素敵でした。続き楽しみにしてます。 (3月15日 4時) (レス) @page38 id: 3a34fd6c9d (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！続きがとても楽しみです！ (3月13日 22時) (レス) @page38 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お豆腐屋さん | 作成日時：2024年3月3日 21時
