興味：Mside ページ20
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初めて会ったときから、いや正確には一目見たときからか。なんだか気になる存在だった彼女。
(…何してんだ。)
用事があってメンバーと来たクラブは、思いの外退屈だった。
そんな時、目についたのはバーカウンターの椅子に座る女性。後ろ姿しか見えないのになぜだか気になる。
彼女が不意にこちらに体を向ける。
クラブという場所が珍しいのか、店内をきょろきょろと見渡す姿はまるで初めて遊園地に来た子供みたい。
(…かわいい)
そう思ったときに視線が合ったような気がした。
でもすぐにズラされるそれがいじらしい。なんとかこっちを見てほしくて手を振ってみたら、戸惑いながらも振り返してくれた。
近くに行きたい。これは本能か、願望か。
VIPルーム内のメンバーに『下に行ってくる』と告げればバレるなよという忠告はあれど静止はなかったため、急いで階段を降りる。
『一緒に飲みません？てか、飲みたいです。』
駆け引きは得意じゃないから、思ったことを素直に告げる。
ーーー
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綺麗と可愛いがちょうど交わったような整った顔もさることながら、飾らない姿や、素直な性格に惹かれる。
もっと知りたくなって連絡先を聞いたのに、意外な人が邪魔をした。
ーーー
ー
『なんで止めたんですか？』
「んー。なんでだろーねー」
酔ってるのか、はたまた演技か。それを見破る術はまだ持ち合わせていない。きっとこれ以上聞いてもはぐらかされるって分かってるから追求はしない。
(また会いたいなぁ)
意味はないけど、不意に思ってしまった。
ーーー
ー
やっと会えたのはそれからしばらく経ってから。
顔面蒼白で力なく腕の中で意識を手放した彼女。
予想もしていなかった再会に色んな意味で心臓が飛び出そうだ。
(え、ど、どうしたら？まず病院！)
とりあえず彼女を抱え込み、一番近くの大きな病院に運ぶ。
(起きたら何を話そうか。)
不謹慎にも少しだけ心が踊る。
(はやく、よくなれー)
運び込んだときよりも血の気の戻った顔を見ながら、そっと願った。
帰れと当回しに告げる所も、会うのは2回目だといえばあからさまにしらばっくれる所もたまらない。
初めて見せてくれた自然な笑顔に素直に可愛いと言えば、悲しそうな顔をして、可愛いという言葉が嫌いだといった。
(その言葉の意味も、隠した涙も…もっと知りたい。)
不意にあの夜のふっかさんの顔が浮かぶ。
頭の中で微かに鳴る警鐘を無視して、もう少しだけ近づきたい…
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のん(プロフ) - とても面白い小説ではまってしまいました。主人公の気持ちがとても切なく、共感できる素敵な主人公だなと思います。どんな結果でも幸せになってほしい！これからも応援してます。 (3月15日 16時) (
レス) id: d13a90d6ad (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。思いあってるのにすれ違ってる2人も、彼女のことを考えてくれる目黒くんも、立場を考えると切なくなります。深澤担ですが主人公がしっかりとしてるのに、段階を踏んで目黒くんの優しさに触れていく過程が素敵でした。続き楽しみにしてます。 (3月15日 4時) (レス) @page38 id: 3a34fd6c9d (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！続きがとても楽しみです！ (3月13日 22時) (レス) @page38 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お豆腐屋さん | 作成日時：2024年3月3日 21時
