キミがくれたもの。

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Aira side



小さい頃からそうだった。

父と母に溺愛されて育った私は

世間知らず・常識外れ。
1人では何も出来ない。だって全部パパとママがやってくれる。
胡桃の願いはぜーんぶ叶えてくれる。


20になって。世間的には親離れなんて言われる年齢になってもパパとママに頼りっぱなしだし、要望があればぜーんぶパパに言って叶えてもらってる。


今回もそう。


映画を唯一気の知れた友達と行ったらその主演をしてた
あるアイドルに一目惚れ。

芸能人と付き合えるなんて最高すぎるしパパにこの人と会うにはどうしたらいいのか聞いた。

私のお願いだもん。パパはすぐに動いてくれてマネージャーって仕事があると教えてくれた。

バイトもしたことないしなんも分からないけど別に彼のそばにいれたらそれでいいもーん。

軽い気持ちでやるやる！って宣言してどうやったら彼と付き合って結婚できるか必死になった矢先に彼が結婚したって聞いた。


は？私よりいい女なの？
国民的女優？誰これ。有名とか言うけど私知らないし。
あー。あの映画の相手役？そんなの知らない。奪うだけじゃん？


実際にマネージャーとしてメンバーさんに紹介された。
私の他にもう1人の女と。でもこっちは別に誰も狙ってなさそうだし。

でもそう簡単にはうまくいかない。
初めてのマネジメントはあのピンクの髪の人。
マネージャーなのに名前も覚えてないのかって？
そりゃ目黒蓮にしか興味ないもん。

てかピンク髪の人よりその共演者の人の方がかっこよくてタイプ〜！

こういうのはグイグイいかないと♡




そしてやーーーっと目黒さんに付けた日。

口数は少ないし、まさかの同じ現場に結婚相手のあの女もいる。はーーーだるっ。


休憩になって楽屋に全然戻ってくる様子のない目黒さん。
あれ？どこ？
でも、お弁当ない。


あ、あの女のとこ？


あの女の楽屋にいくとマネージャーみたいな男がでてきて、でもその奥に目黒さんを捉えたから入ったら結局追い出された。

そのあと目黒さんも迷惑そーに注意してくるし。




また目黒さんのとこに着く気満々でいたら
チーフから事務所内でのマネジメントを基本的にしてくれって言われるし。

ほんとに何？パパに言いつけようかな。



スマホを持ったときたまたま出てきたトップニュースには私の嫌いなあの女。

















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「そうじゃん。消せばいいんだよ。」








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そんな気持ちが強くなって1人作戦を練った。

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