凹、見えたらの話 ページ43
撒こう。
そんな思考に行き着いたAは何気なく踏みしめた次の一歩に今までとは比べ物にならない程力を加えた。
ドンッ!!!!!!!
…なんか力入れ過ぎて地面凹んだ感触がしたが、、まあ気のせいだろう。
直線で勝負する訳にはいかないので近くにある岩やら柱を利用してジグザグに進行。
…__だいぶ移動したので進める足を緩めて後ろを目線だけ向けた。
『…っは』
あははははははははははッッ!!!!
思わず笑ってしまいそうだった。
振り向いた時思わず目を見開いてしまった!だって、
『着いて来れんのかよッッ…!!!』
しかも、背後を確認したから、相手が誰だかわかった
『こんなことろで会えるとは…!!』
___いくら探しても、どこを探しても、見つけられなかった奴が、今!背後にいる!!!!
Aは多少加減はしているが、かなりの速度で走っていた。
それこそ常人には目にも映らぬほどに。きっと組織で関わったあの中級と上級の境目の奴らには見えないだろう。
だが、こいつは、見えた上で、追いかけることを可能にしている。
動体視力と動体操作は全くの別物だ。それの片方を持っていても、片方が無ければ今、俺の背後にいない。
______面白過ぎる…ッ!!!
口角ぶち上げ状態で爆走するAは傍から見たら(見えたらの話)不審者だろう
ラッキー新天界組メンバー
零
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作者名:リートゥ | 作成日時:2023年4月17日 17時