わんことアイドル

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( ？「もしもし？目黒さん？どうしました？」)



いつまでも光るスマホに我慢ならず、渾身の前足アタックを決めたところ、どうやら何かのボタンを押してしまったらしく喋りだしたヤツ(・・)




それどころじゃないのよ！こっちは！！




『わんっ！わん！！わぅ！！！』(おまえ！だれだよ！！！)




「っ、、、」


『わん！？キュ〜...クゥーン...』
(え！？ご主人おきてぇ、、ぐったりしないで、、)




( ？「え、犬？目黒さんー？おーい」)


『わん！わん！！！』(うるさいってぇ！！！)




目の前のご主人と、喋り続けるスマホと、まぁパニック起こしまくってワタワタとしていると




( ？「え、っと、とりあえず僕、部屋まで行きます、ね...？」)



いつの間にかスマホは真っ暗だった






それよりも、



わたしの必死の介護(？)も虚しく、全く復活しないご主人。




どうしたらいいの、わかんないよ、、




『クゥン.....』









『.......！』





..........え、





..................いや気のせいよな






............................この部屋に向かって足音が聞こえてるの、気のせいだよな！？！、！！？






子犬だけど聴力はちゃんと成犬並だと思ってたんだけど、これは気のせいだよね.......？！




だって、この状況で！？




飼い主ぶっ倒れで、片や自我を持って間もない子犬の、この状況で！？！









誰か入ってくるなんて、そんなミラクル＿＿＿






ガチャッ



？「目黒さん？お邪魔しますよー！」


『わぅわう！！！』(起きるんかい！！！怒)




突然入ってきた大きな男性はずんずんと進んできて、更にパニックなわたし





？「目黒さーん？います？こっち？」


『わん！！わん！！！わんっわん！！！』


？「うぇっ、犬！？ちっちゃ！！」




男性はカジュアルなスーツを着ていて、ちっちゃいわたしに驚いてはいたものの寝室を見つけるとご主人に向かって足を進め、あっという間にご主人の首元に手を当てていた




『わんっ！わぅ！！！』



？「...あ、目黒さん！...ってあっち。え、濡れてる....？目黒さーん、一旦起きれますか？」


「っぁ、＿＿さん、....」


マネージャー「すいません、部屋まで来てしまって。目黒さん、今日ちょっと病院行きましょう、これは」




ご主人を起こして、なにやら話し込む彼はどうやら危ない人では無いらしいけれど、






『わん！！！』(だ！れ！！！)

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