ep.02 ページ2
「素敵な時間を♪」ニコッ
蓮)ありがとうございます♪
深)誰あれ?
「もう、お兄ちゃん酷いな‼︎お客さんだよ‼︎」
深)またお前目当て!?
「だーかーらー、あの人は彼女さんとこれから半年記念日をお祝いする為に花束を…」
深)いや、俺はただ可愛い妹にもし何かあったらとか思っちゃうわけよ‼︎
「もうそんな事言って度々お店に様子見にくるのやめてよね‼︎私も社会人3年目なんだから‼︎」
深)いや、夜の担当は帰りも遅くなるしさ!
「妹離れしてよね!しつこいとまた照さんに話すよ?」
深)A、それはダメ!あいつに言うとやべーから‼︎」
「…素敵な時間過ごせてたらいいな」
蓮side
深澤さんにお礼を言って、急いで待ち合わせしていた
レストランへ向かうとすでに由実が座って待っていた。
蓮)ごめん、遅くなって‼︎
由実)…
蓮)怒ってる?
由実)…
蓮)ごめんね、あっその…半年記念だから花買ってきたんだ♪
由実)ハァ〜、毎回毎回さなんで花束なの?
蓮)え?
由実)蓮はさ、私が欲しいものとか考えずに自分の考えで花束をくれるんだろうけど、正直私花束もらっても嬉しくないの。
蓮)!?
由実)自分の親がそうしてるからって、勝手に自分の理想を私に押し付けないでよ‼︎
蓮)由実、ごめん…俺はただ…
由実)つまらない
蓮)え?
由実)顔いいし、会社も大手だからハイスペかなって思ったら全然恋愛偏差値は低いし、まじ疲れた。
俺の目の前に居るのは本当にあの由実なのか?
由実)もう終わり。私達別れましょう?
今日はそれが言いたかっただけだから。
店を出た由実を追いかけて
蓮)ちょっと待って‼︎せめて最後にこの花束だけでも…
由実)だからいらないって言ってるでしょ‼︎
バンッ
その言葉と同時に雨の中道端に投げ捨てられた花束。
由実)まじ鬱陶しい。
終わった…俺の半年が。
一瞬で…。
道端に投げ捨てられた花束を手に取り、雨に打たれながら
家へと向かう。
近くの公園のベンチに座って由実のさっきの言葉を
思い出す。
蓮)…何やってんだよ俺。
「あの…大丈夫ですか?」
この声…どこかで…
赤い傘を俺に差し出して心配そうに見つめていたのは
花屋の店員さんの深澤Aさんだった。
「目黒さん!?」
蓮)…ません。
「えっ…」
蓮)せっかく作ってくれたのに…すみません。
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作者名:ほまれ | 作成日時:2024年3月20日 16時