ep.11 ページ11
Aside
目黒さん…きっと気にしてるだろうな。
ピーンポーン
ベッドでゴロゴロしていると突然鳴ったインターフォンに
驚きながら玄関へ向かうと
ｶﾞﾁｬｯ
遥)Aちゃんやっほ〜♪ケーキ買ってきたよ‼︎
「いらっしゃい♪いつもお土産までありがとね‼︎さっ、中に入って‼︎」
遥)お邪魔します♪
遥は高校時代の唯一の友達。
遥も社会人になってから東京で一人暮らしを始めて
こうして定期的に会うようにしている。
「これってもしかして新作？」
遥)そうそう！Aちゃんが私の作ったチーズケーキが食べたいってこの前言ってくれたから作ってきたんだ♪ﾆｺｯ
「遥…本当に優しい子なんだからーー‼︎」
遥)私はAちゃんと今もこうしてお友達なのが嬉しいから♪仲良くしてくれてありがとう‼︎ﾆｺｯ
「遥…、私こそだよ!」
遥は少しぽっちゃりしてて髪の長さはボブぐらいの
可愛らしい雰囲気でおっとりした女の子。
雰囲気も優しく温かくて、誰に対しても優しくて料理も上手でお菓子作りが趣味で家庭的だし、高校の時から家事もこなしてて尊敬している。
そんな彼女は今、パティシエとして一人前に働いている。
「遥が作るチーズケーキ本当に美味しい‼︎」
遥)嬉しいなぁ〜♪
「高校の時もこうしていつもケーキとかお菓子沢山くれたよね！」
遥)だってAちゃんは私の恩人だから！ﾆｺｯ
「遥…。私は恩人じゃないよ、だってあの時あいつらが遥を虐めて…私は最初なんて何も出来なかったし」
遥)ううん、Aちゃんはあの時くだらないって言って
あの人達のこと止めてくれた。それにあの人達が去った後も後で一緒に帰ってくれて…傷の手当てもしてくれたし！
「そんないい人じゃないよ、私は…」
遥)ううん、誰がなんと言おうと私にとってAちゃんはヒーローだから♪
「…ありがとね」ﾆｺｯ
遥)そういえばAちゃん、彼氏できたの？
「ｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎ、何突然‼︎」
遥)お兄さんがこの前うちのお店来てくれた時に話してたから‼︎Aは男と今日はご飯行くんだって…違うの？
「違うから///…それに私…失礼な態度とっちゃったし。」
遥)何かあったの？
「…言われたの。花屋で働いてる人はって言葉」
遥)Aちゃん、その言葉大嫌いだったよね。
「あの人にとって今の私がそう見えるかもしれないけど、高校の時の私を知ったら…すぐ嫌になるよ」
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作者名：ほまれ | 作成日時：2024年3月20日 16時
